限定解除を考える
(バイク編)

更新日:2023年3月16日
普通二輪小型限定、普通二輪AT小型限定といった、限定条件の付いた免許を保有されている場合に、その限定条件を外す行為を「限定解除」と言います。
バイクの限定解除には、現有免許の限定条件と解除したい限定条件によって様々な種類があります。
例えば、普通二輪AT限定の「AT限定」を解除して「普通二輪免許」にする、普通二輪小型AT限定の「小型限定とAT限定」を解除して「普通二輪免許」にするなど、様々な種類がありますので、以下の表を参考にして下さい。
限定解除の種類と教習時間
バイク免許に関する限定解除のは7種類となっており、それぞれの教習時間は以下の通りです。
現有免許 | 解除内容 | 解除後の免許 | 教習時間 |
普通二輪 AT小型限定 |
AT限定 | 普通二輪 小型限定 |
4h |
普通二輪 AT小型限定 |
AT限定及び 小型限定 |
普通二輪 | 8h |
普通二輪 AT小型限定 |
小型限定 | 普通二輪 AT限定 |
3h |
普通二輪 小型限定 |
小型限定 | 普通二輪 | 5h |
普通二輪 小型限定 |
AT限定による 小型限定 |
普通二輪AT限定 | 3h |
普通二輪 AT限定 |
AT限定 | 普通二輪 | 5h |
大型二輪 AT限定 |
AT限定 | 大型二輪 | 8h |
限定解除をお考えの方は、運転したいバイクに必要な免許を確認しましょう。次に、そのバイクを運転するために解除が必要な限定を調べます。それに応じた内容で、免許センターで技能審査を受審されるか、若しくは、自動車学校に申込みましょう。
限定解除の方法
限定解除を行う場合は、以下の方法で行うことができます。
1.免許センターで実施される技能審査を受ける
2.指定自動車学校を利用する
技能審査とは、技能試験と同じような形で行われる試験になります。(限定所の場合、試験を審査と表現します)
それぞれの詳細については、下記の通りです。
免許センターで受審する場合
免許センターで技能審査を受ける場合は、事前に受審の予約を申込む必要があります。申込み方法は、各免許センター、最寄りの警察署が受付場所となっていますので、そちらで御確認下さい。
技能審査の内容は、技能試験と同じような形で行われます。審査で使用される車両は、限定解除後の車両で行われます。
指定自動車学校を利用される場合
指定自動車学校を利用して限定解除を行う場合は、以下のような流れになります。

入校手続き終了後、視力検査に合格されると教習を開始できます。
規定された教習時間を修了後、技能審査を受審します。技能審査合格後、免許センターにて免許条件の変更(限定解除)を行います。
教習内容
限定解除の教習内容は、現有の免許を取得された際の教習と概ね同じ練習内容となります。
発進、停止、変速(MTの場合)、加減速から始まり、課題コース、コース走行の練習を行います。

練習内容は、現有免許を取得された際と概ね同じですが、解除する限定によっては一部変更になります。
例えば、小型二輪免許取得時に卒業検定で実施しなかったスラロームですが、小型限定解除を行う場合の教習及び審査では、スラロームを走行します。又、急制動の速度及び停止位置が変更となり、一本橋の基準タイムなども変更になります。
限定解除への挑戦
当校では、限定解除を希望される方が徐々に増えています。反面、大きな不安から断念されている方がいらっしゃいます。
断念されている方の多くは、限定解除の教習に不安を感じていらっしゃます。その不安とは「今よりも大きなバイクを運転できるのか?」「足は着くのか?」「支えられるのか」といった内容が大半を占めています。
確かに、こういった不安を抱いてしまうことは当然だと思います。しかし、これまでにバイクを運転してきた経験は、確実に限定解除の教習に活かされます。特に、バランス感覚、法規走行など役立つ部分は沢山あります。そういった事から、殆どの教習生の方は、教習が進むにつれて不安が徐々に解消されています。
当校では、お客様係を配置しておりますので、「足つき」「重量」など、不安な部分については、お気軽に御相談下さい。
限定解除の現状
バイクの限定解除を行われる方の多くが「小型限定」若しくは「小型AT」を解除して、限定なしの普通二輪にされるケースです。中でも、小型AT限定から普通二輪MTに解除される方が多くなっています。
「小型限定の普通二輪免許を取得したけども、400㏄のバイクでツーリングに行きたい」「125㏄ではなく、150㏄のスクーターに乗りたい」「小型限定で自信がついたから、ステップアップしたい」など、今よりも大きな排気量のバイクに乗り替えたい方が増えています。