バイク免許はマニュアルとオートマどっちがいい?

更新日:2026年7月8日
「バイク免許取得を決めたけど、マニュアル(MT)とオートマ(AT)のどっちにしようか?」と悩んでいる方から、お問合せを受けることがよくあります。
悩んでしまう理由を伺うと「マニュアルの操作に自信がない」「普通車免許がオートマ限定だから、マニュアルの操作が不安」など、操作に関する内容が大半となっています。これは、「マニュアル」の操作が複雑というイメージを持ってしまうからだと思います。
当校に、バイク免許でご入校された方のマニュアルとオートマの比率を見ると、95%の方がマニュアルで入校されています(普通二輪(小型限定を除く)の場合)。
理由としては、「マニュアルにメリットを感じて」「バイクといえば、マニュアル!」といった、バイクに求める部分もありますが、当校のお客様係がマニュアルをオススメしていることも要因の1つです。
ここでは、バイク免許を取得する際のマニュアルとオートマの違い、お客様係がマニュアルを勧める理由などについて記載しています。マニュアルとオートマのどちらで取得するか悩まれている方は、参考にしていただければと思います。
操作の違い
マニュアルとオートマの大きな違いは、クラッチ操作と変速操作(ギアチェンジ)の有無です。マニュアルはこれら両方の操作が必要ですが、オートマではどちらも不要になります。
マニュアルのバイクを運転する時は、右手でアクセルと前輪ブレーキ、左手でクラッチ、右足で後輪ブレーキ、左足でチェンジペダルと、両手両足をフルに動かして操作します。
オートマのバイクは、右手でアクセルと前輪ブレーキ、左手で後輪ブレーキを操作するため、両手のみで運転が可能です。
この操作のシンプルさを比較すると、オートマの方が手軽で簡単だと言えます。
さらに、マニュアルで必要となる変速操作は、自転車の変速ギアと同じイメージです。スピードを出す時は加速しながらギアを上げていき、速度が落ちた時はギアを下げていきます。
この変速操作に対して「面倒くさい」と感じる方がいる一方で「バイクを運転している感覚が得られるから好き」と言われるファンも多くいます。自分でギア切り替えることで、バイクを思い通りに操る楽しさや、オートマでは味わえない独特の爽快感を満喫できます。
変速操作については「操作が複雑で難しそう」と思われるかもしれませんが、早い方なら15分~30分ほど、普通免許がAT限定の方、普通免許をお持ちでない方でも、1時間ほどの練習で変速操作を身に着けることができます。
難しく捉えがちな変速操作ですが、比較的短時間で覚えられるので安心してチャレンジしていただきたいと思います。
姿勢の違い
運転する姿勢は、マニュアルとオートマで大きな違いがあります。


マニュアルは、バイクを挟み込むような姿勢になります。一方、オートマは、椅子に座るような姿勢になります。この違いが運転に大きな影響を与えます。
マニュアルは膝でタンクを挟み込むことで、体を固定したり、車体の安定を保つようにします。タンクを挟み込むことをニーグリップと言います。ニーグリップをすることにより、体や車体を安定させくなるため、渋滞などの低速時でも安定した走行が可能となります。
オートマ(スクーター)は、ニーグリップが出来ないため、車体の安定を保つには少しコツが必要です。また、車体の重心が高いため、マニュアルと比べて不安定になりやすく、低速になると安定した走行が難しくなります。
このニーグリップが重要なポイントになります。マニュアルは、ニーグリップをすることで安定した走行が可能となります。そのため、教習で練習するクランクやスラロームなど課題走行がスムーズに行えるようになります。反対に、オートマは低速走行が苦手であるため、課題走行を安定させて走行するには、技術が必要になります。
教習に関しては、マニュアルの方がスムーズに進められる可能性が高くなることから、お客様係がマニュアルをオススメしています。
課題走行

バイク免許を取得する場合、上の画像にあるような課題と言われる、スラローム、一本橋、クランク、エスコースの練習を行います。この課題を通行する際に、マニュアルとオートマで大きな違いが生まれます。
課題の中に低速でバランスを取って走行させる、一本橋とクランクがあります。この、一本橋とクランクを苦手にする方は、多くいらっしゃいます。特に、オートマの方は苦手になる可能性が高くなっています。それは、以下のような理由があるためです。
バイクを低速で走行させると二輪車の特性上、どうしても不安定になります。
この際、マニュアルであればクラッチを使用して、速度を調節します。クラッチを使用して速度を調節すると、急に速度が速くなったり、遅くなったりすることがないため、スムーズに課題を走行することが可能になります。
また、滑らかな速度の調節が可能となるため、安定した走行が可能となります。「操作が複雑」というイメージを持たせるクラッチが、ここでは活躍してくれます。
一方、オートマはアクセルとブレーキを使用して、速度を調節するようになります。速度が遅くなって不安定になった場合、アクセルを使用しますが、量を間違えてしまうと通過出来ないどころか転倒に繋がることもあります。アクセル操作については、ハンドルを使いながらアクセルを回したりすることもあるため、回しすぎて不安定になる場合があります。また、クランクや一本橋のように狭く細い場所でアクセルを使うには、勇気が必要となり、メンタル的にアクセルを回しにくい場合もあります。
課題の走行については、マニュアルの方がスムーズに走行させやすいと言えます。
マニュアルは難しいのか?
マニュアルは、オートマと比較して操作が複雑です。そのため「難しい」イメージを持たれやすいです。確かに、教習開始当初は、操作に不慣れなため難しく感じることはあると思います。ただ、私共の経験上、2~3時間程度の練習で多くの方が操作に慣れていきます。遅くても、約6時間教習が進行した時点で、クラッチの操作については一定のレベルに到達します。
練習内容についても、教習開始直後は、クラッチ操作を身に着けるために、発進と停止の練習を行います。その後、変速操作(ギアチェンジ)の練習を行います。操作に慣れてくると、外周を走行して各操作の反復練習を行いながら、マニュアルの操作を身に着けていきます。教習の進め方はとしては、お客様の個人差に応じて練習内容を徐々に高度化するため、安心して教習を受講することができると思います。
時折、最後まで慣れなかったと言われる方も僅かながらいらっしゃいますが、慣れていないと言っても、運転できない訳では無く、気になる程度のケースがほとんどです。
マニュアルは操作が複雑であるが故に、難しいイメージが先行しています。確かに、練習開始直後は難しさを感じることはあると思います。しかし、教習を進めながら練習を積み重ねることで、円滑な操作が行えるようになります。また、マニュアルの教習時間は、オートマと比較して4H長くなっており、基本を身に着ける時間が多く確保されています。
教習時間
普通二輪の教習時間は、以下の通りです。
※普通車免許有りの場合
マニュアル

教習時限|技能教習17H:学科教習1H
最短卒業日数|9日間(無補修等の場合)
適性試験の受験、免許証の交付申請は、住民票のある公安員会で行います。
適性試験とは、視力及び運動機能の試験になります。
オートマ

教習時限|技能教習19H:学科教習26H
本免許学科試験、適性試験の受験、免許証の交付申請は、住民票のある公安委員会で行います。
指導員に聞いてみました
指導員に実際に教習を実施した際の印象を聞いてみました。
「マニュアルとオートマを悩んでいるのあれば、マニュアルをオススメします。率直に言って、免許を取得する段階であれば、マニュアルの方がスムーズに卒業できると思います。マニュアルの操作は、難しいイメージだけが先行していて、実際に運転してみると、そこまで難しくないです。それ以上に、オートマでクランクや一本橋を通過する方が難易度は高いです」。
「マニュアルは、ニーグリップができるため、課題の走行が安定して行えます。バイクは二輪である以上、バランスは良くないです。そのため、安定させる方法が容易である、マニュアルの方がオススメです。操作は、マニュアルの方が難しいですが、教習が進んでいくうちに、慣れていくことなので心配はいらないと思います。また、マニュアルで免許を取得するとオートマも運転できるの点でも、マニュアルをオススメです」。
