バイク免許に運動神経は必要?
更新日:2024年2月26日
「バイク免許を取得するためには、運動神経が必要と聞きましたが、運動神経のない私は免許を取れますか?」といった、質問をお伺いすることがあります。
こういった場合「運動神経がなくても、免許を取得できる可能性は高いです」と、お応えしています。
この根拠は、私自身の経験に基づいて応えさせていただいています。その根拠を、ここでは記載しております。運動神経を気にして、バイク免許取得を躊躇されている方は、参考にしていただければと思います。
運動神経は必要なのか?
私は、指導員をさせていただいていますが、運動神経は全くと言っていいほどありません。
例えば、逆上がりは1度も成功したことはありません。跳び箱は、5段程度しか飛べた記憶はありません。更に、マット運動での前転や後転も出来た記憶はありません。
20年近く指導をしていますが、私より運動神経がないお客様に出会ったのは、全くと言っていいほど、お会いしたことがありません。こういった経験を通して「運動神経がなくても免許は取得できる可能性は高いですよ」と、お応えしています。実際に、私より運動神経がなかったお客様も免許を取得されていますので、運動神経とバイク免許の関連性は低いと感じています。
そもそも何故、運動神経が必要と言われるのか?
バイクの運転に運動神経が必要と言われてしまう理由は、体の使い方によって動きが大きく変わってしまうからだと思います。
例えば、バイクでカーブなどを曲がるときは、車体を傾けて曲がります。その際、体とハンドルを使用して傾けるのですが、運動神経がある方は、スムーズにバイクを傾けることができます。一方、運動が苦手な方は、バイクを傾けることができず、苦労する場合があります。このように、運動神経の有無によって、動きに差が出てしまうことは事実です。こういった部分がクローズアップされて、いつのまにか「バイク免許=運動神経」と語られるようになりました。
しかし、運動神経のある方とない方で、大きな差が生じるのかというと、そんなことはありません。運動神経のない方でも、スムーズに運転される方もいらっしゃいます。確かに、苦労する場面はあるかもしれませんが、練習の中で克服できる範囲内であると思います。
私の例でもあげさせてもらいましたが、運動神経とバイク免許の関連性は低いので、心配する必要はないと思います。
自転車に乗れない
自転車に乗った経験のないお客様がご入校される場合があります。
正直に申し上げると、自転車の経験がない方は、バイク免許取得に苦労されています。その理由は「バランス感覚」です。自転車もバイクも二輪車である以上、バランスを取る必要があります。バランスを取るためには、速度の上げ下げ、ハンドル操作、体重移動などでがあります。これらを、状況に応じて使い分けますが、考えて行動に移そうとすると、時間が掛かってしまい転倒に繋がりやすくなります。そのため、本能的に体が反応して速やかにバランスを取らなければなりません。
自転車の経験があると、こういった部分に関して体が覚えているため、直線やカーブの走行程度に関しては、スムーズにできるようになります。
バイク免許取得をスムーズにするためには、自転車でバランス感覚を養っておくと良いと思います。ただ、自転車の経験がないからと言って、バイク免許が取得できないわけではありません。練習を積み重ねることで、徐々にバランス感覚を身に着けることができる上、それに呼応して、運動神経もあがっていきます。また、そういったお客様を何人も拝見してきました。
バイク免許取得が不安な方に、ロイヤルドライビングスクール広島では「体験試乗会」を開催していますので、参加してみて下さい。
バイク免許取得に必要なこと
バイク免許取得に必要なことは、諦めない気持ちと向上心です。バイクの教習には、課題走行という独特の練習があります。課題走行の時間では、難易度が高いことを練習するため、上手く通過できなかったり、転倒するなどして、苦戦を強いられる場合があり、転倒が続いたりすると心が折れてしまうことがあります。そして、自動車学校に行くことが苦痛になってしまいます。ここで、諦めない気持ちと向上心が必要になります。
「絶対にできるようになる」「上手く課題を通過するためにはどうすればいいか」など、諦めずに上手くできる方法を考えたりすることが、バイク免許取得には必要です。
無論、お金や時間も必要ですが、まずは「自分ならできる」といった、自己効力感が必要だと思います。
安全に乗るために
免許は取得することが最後ではありません。バイク免許を取得して、安全に長くバイクを乗ることが目的になります。バイクを安全に運転するためには、細かい所まで上げるとキリがありませんが、大きな項目が3つあります。それは、
「先を急がないこと」「他車に見えやすい位置を走ること」「無理をしないこと」です。
先を急がないこと
先を急がないことは、非常に重要です。速度を守り、車間距離を広く持つことが安全に繋がります。そのために、余裕のある時間に出発するなど、ゆとりを意識することが重要です。すり抜けなどは、危険な行動の1つです。
他車に見えやすい位置を走行する
バイクは、車体が小さいため他車から見落とされやすくなります。そのため、割り込まれたり、急に右折されるなど不測の事態に陥ることがあります。こういったケースに対処するため、走行位置を安全なポジションにしておくと良いです。
例えば、右車線を大型車が走行していれば、大型車が自分の前に入れるスペースを確保しながら大型車のミラーに写る位置を走行します。
先行車がいる状態で交差点に進入する場合は、対向右折車から自分の存在が認知されていない場合があるため、先行車と車間距離を確保して、急な右折に備えるようにします。
無理をしない
最後に無理をしないことです。バイク醍醐味の1つであるツーリングですが、集団で走行することから、ペースが速くなる場合があります。そういったときに、無理をして追いかけようとすると危険です。自分のペースを守りながら無理をしないことが重要になります。
こういったことは、自動車学校の教習の中でも触れる内容になりますので、知識を増やして実践できるようにしておくと良いと思います。
最後に
免許取得に絶対はないため「必ず取得できます」と断言することはできませんが、これまでの経験から諦めなければ基本的に免許取得はできると思っています。
私も、自動車学校に入社するまでバイクの免許は、取得していませんでした。職業上、どうしてもバイク免許が必要となり、嫌々で練習を始めましたが、乗れるようになると自信が湧いてきて、バイクに乗ることが楽しくなったことを覚えています。
バイク免許取得には、様々な不安や心配があると思います。当校では、お客様係を配置しておりますで、お気軽にご質問ください。