中型免許の取り方

中型免許 取り方 費用

更新日:2023年5月22日

中型免許は、平成16年の道路交通法改正により創設された免許区分になり、平成19年6月2日に新しい免許の種類として施行されました。

中型免許には「第一種中型免許」(以下、中型免許)と「第二種中型免許」(以下、中型二種免許)の2種類があります。
ここでは、中型免許の取得方法について解説しておりますので、ご参考して頂ければと思います。

中型免許の取得方法

中型免許の取得方法は、免許センターで一発試験(技能試験を直接受験)する方法と、指定自動車学校を利用する方法の2種類があります。又、指定自動車学校を利用される場合は、通学と合宿、通学合宿といった方法があります。

直接受験

一発試験で中型免許を取得される場合、適性試験(視力、運動機能など)及び技能試験に合格しなければなりません。

技能試験については、仮免許を取得するための場内試験、本免許を取得するための路上試験及び場内試験があり、それぞれの技能試験に合格する必要があります。技能試験合格後に取得時講習を自動車学校などで受講後、免許センターにて免許証が交付されます。尚、本免許の技能試験を受験するためには、仮免許取得後に規定された時間分の練習を行わなければなりません。

指定自動車学校を利用

指定自動車学校を利用して中型免許取得する場合、1段階教習修了後に修了検定、2段階教習修了後に卒業検定に合格する必要があります。卒業検定合格後、免許センターで適性検査に合格すると免許証が交付されます。

通学方法としては、合宿、通学、通学合宿の3種類があります。

合宿の特徴

合宿免許の特徴は、免許を取得するまでの期間が短くなる上、ある程度費用が抑えられることです。反面、合宿期間中は、毎日教習が入るため一定期間の休みなどが必要になります。

通学の特徴

通学の特徴は自宅や会社、学校などから直接通えるため、日常生活を送りながらリラックスした状態で教習に臨む事ができます。又、自分のペース、仕事のペースで免許取得が可能なため、有効的に時間を使えるようになります。

当校の場合は、お客様の御都合に合わせて技能教習の予約を取得致しますので、予約を取るための時間負担を軽減できます。

通学合宿の特徴

通学合宿の特徴は、自宅や会社、学校などから通いながら短期期間で免許を取得できる事です。合宿と比較すると費用が割高になる場合がありますが、通学のメリットを生かしながら、短期間で免許取得が可能になります。

当校の場合は、合宿料金と同金額なります。

※学校によっては、設定がない場合があります。又、遠方エリアにお住まいの方に適用する場合などがありますので、自動車学校にお問合せ下さい。

中型免許の取得条件

中型免許を取得するためには、以下の条件(特例教習を除く)を満たす必要があります。

年齢:20歳以上
経験:普通免許、大型特殊免許のいずれかを取得して2年以上経過(免許停止期間を除く)
視力:片眼0.5以上、両眼0.8以上(眼鏡、コンタクト可)で深視力の平均誤差が2㎝以内
色別:赤、青、黄の色別が行える
聴力:10mの距離で90dbの警音器が聞こえる(補聴器可)
運動能力:運転に支障をきたす恐れのある身体障がい、病気がないこと
免除:受験資格特例教習を修了された方は、年齢及び経験を引き下げる事ができます

受験資格特例教習

中型免許を取得するためには、年齢、免許経験年数(普通車以上)の条件を満たす必要があります。しかし、受験資格特例教習を修了された方は、その年齢、免許経験年数を引き下げる事が可能になりました。

受験資格特例教習 中型免許
中型免許でも適用

免許取得日数

教習時間及び免許取得日数は、現有免許によって異なります。

現有免許 教習時間 最短
卒業日数
準中型5t
限定MT
11H 7日間程度
準中型 9H 6日間程度
普通車MT 15H 8日間程度

※上記教習時間は、基準技能教習時間となります。
※準中型5t限定免許、普通車免許保有の方は、上記教習時間に加えて学科教習が1Hプラスされます
※最短卒業日数は、無補修で技能検定を1回で合格された場合です

教習時間

準中型5t限定免許保有

中型免許 教習時間 5t限定有
教習時間 技能教習:11H 学科教習:1H

技能教習の基準時間は、以下のようになります。

  • ・第一段階:5時間
  • ・第二段階:6時間
    ※補習等となった場合は、基準時間以上になる場合があります。

学科教習は、危険予測ディスカッションを実施します。

適性試験とは、視力検査及び運動機能の試験となります。免許証の交付申請は、住民票のある公安委員会で行います。

準中型免許保有

中型免許 教習時間 準中型免許有り
教習時間 技能教習:9H

技能教習の基準時間は、以下のようになります。

  • ・第一段階:5時間
  • ・第二段階:4時間
    ※補習等となった場合は、基準時間以上になる場合があります。

適性試験とは、視力検査及び運動機能の試験となります。免許証の交付申請は、住民票のある公安委員会で行います。

普通車免許保有

中型免許 教習時間 普通車免許有
教習時間 技能教習:15H 学科教習:1H

技能教習の基準時間は、以下のようになります。

  • ・第一段階:7時間
  • ・第二段階:8時間
    ※補習等となった場合は、基準時間以上になる場合があります。

学科教習は、危険予測ディスカッションを実施します。

適性試験とは、視力検査及び運動機能の試験となります。免許証の交付申請は、住民票のある公安委員会で行います。

教習費用

下記料金は、通学プランでの料金になります。

合宿を御希望の方はコチラになります。

準中型免許保有の方

準中型5t限定(MT)免許保有の方

普通車(MT)免許保有の方

合宿免許を検討中の方

補助金・助成金の利用

助成金を御利用できる場合があります。詳細は、コチラで御確認下さい。

中型免許で運転できる自動車

中型免許を取得されると以下の自動車を運転する事が可能です。

項目 条件
車両総重量 7,500㎏以上11,000㎏未満
最大積載量 4,500㎏以上6,500㎏未満
乗車定員 11人以上29人以下

上記項目を1つでも超えている車両は、大型自動車になるため大型自動車免許が必要になります。

教習車

中型自動車 教習車 大きさ

当校の中型用教習に車両は、長さ7m54㎝です。

一般的な中型車と同等の大きさになります。又、教習車は平積み型の車両が用いりますので、免許取得後にコンテナ型を運転される場合は、車高の高さなどに注意する必要があります。

中型自動車の教習内容

中型免許に係る教習内容は、以下の通りです。

1段階

1段階は、基本操作を身に着けて基本的な走行が行える事が目的となります。

教習開始当初は、内外周を使用して発進・停止操作~変速操作を練習します。加えて、車体が大きくなる事による、ハンドル操作・車体後部の確認(ミラー)方法、車両感覚を身に着けます。その後、右左折、狭路、あい路の通行など徐々に内容を高度化します。

中型免許を取得する際の場内課題(検定課題)は、狭路の通行(S字、クランク)、路端における停車及び発進。あい路の通行などがあります。

曲線狭路コース(S字コース)

普通免許の教習などでも実施される課題です。教習の目的は、内輪差を意識した走行位置を取りながら、時機を捉えて危険な箇所をミラー、目視で確認を行えるようになる事です。

普通車では苦戦を強いられる事があるSコースですが、中型車になるとミラーで車輪と縁石の間隔を確認できるため、普通車に比べて脱輪を防ぎやすくなります。

曲線狭路コース

攻略のポイント

①入口を左折進入する場合は、右前輪を外側の縁石に付けるイメージでハンドルを回します。回し始める時機が早いと、左後輪の脱輪に繋がります。左折中は、左ミラーで左後輪と縁石の間隔を、右前輪と縁石の間隔を目視で確認します。

②第1カーブは、右前輪を外側の縁石に沿わせるように通行します。その際に、左ミラーで後輪と縁石の間隔を確認しながら、右前輪と縁石の間隔を目視で確認して走行位置の修正を加えます。

③左カーブの出口では、次の右カーブに備えて左前輪を外側の縁石に付けるようにします。この時は、アンダーミラーで左前輪と縁石の間隔を確認しながら、縁石に近づけるようにします。

④右カーブでは、左前輪を縁石に沿わせるように通行します。その際、右ミラーで右後輪と縁石の間隔を確認しながら、左前輪と縁石の間隔はアンダーミラーで確認して修正を行います。

屈折狭路コース(クランクコース)

屈折狭路コース

攻略のポイント

①入口を左折進入する場合は、右前輪を外側の縁石に付けるイメージでハンドルを回します。回し始める時機が早いと、左後輪の脱輪に繋がります。左折中は、左ミラーで左後輪と縁石の間隔を、右前輪と縁石の間隔を目視で確認します。

②左カーブでは、前輪が曲がり始めに差し掛かった時点でハンドルを回し始めます。量の調整は、右前(右ミラー含)をポールに合わせるように行います。又、左後輪と縁石の間隔をミラーで確認しながら微調整を行います。

③左カーブを左後輪が曲がり終えた時点で、車体を左目一杯に付けます。

④右カーブでは、前輪が曲がり始めに差し掛かった時点でハンドルを回し始めます。量の調整は、左前(アンダーミラー含)をポールに合わせるように行います。又、右後輪と縁石の間隔をミラーで確認しながら微調整を行います。

路端における停車及び発進

この課題を通じて習得を目指す目的は、大型車や中型車に多く見られる特有の現象「リヤオーバーハング(振り出し現象)」を理解した運転です。

後輪から車体の最後端が長くなれば長くなるほど、リヤオーバーハングは大きくなります。当校の教習車両で、停止状態から一杯にハンドルを右に切って発進すると、車体の左後端は最大で約1m横に振り出します。

課題の履行条件は以下の通りです。

①コースの左端に引かれた白線に対して車輪が踏まないように、停止目標のポールに車体の先端(バンパー)を一致させ停止します。
※停止する際、白線から前後輪上の車体が30㎝未満の間隔になるように接近してください。

②停止目標に停止出来たら「完了」の意思表示(申告)を行ってください。

路端における停車及び発進

③車体左前側(ミラー)と前方ポールの接触に注意しつつ、ハンドル切りすぎによるリヤオーバーハングにも注意しながら発進してください。

路端における停車及び発進

攻略のポイント

目標位置へ停止後の発進は、リヤオーバーハングを気にしすぎて前方の接触を起こすことがあります。発進と同時にハンドルを右に切り、前方のポールとの距離を確保しつつ後半はハンドルを戻しながら進むと接触のリスクは抑えられます。

あい路への進入

「あい路への進入」とは、中型車で交差点など右左折先の車両通行帯(車線)や、狭い場所へ適切な誘導を行える技術を身に着ける課題です。

あい路への進入(写真は左折進入)

あい路への進入

「あい路への進入」は右折進入と左折進入の2パターンがあります。写真は左折進入の写真です。
修了検定は左折または右折、どちらか1回の実施となります。

あい路への進入
「あい路の進入」実施方法

①最初は走行線を踏まないように車輪を寄せます。この時、走行線を車輪が踏むと検定は中止行為となります。

②右(左)折先に引かれてある2本の縦の線へ向かっていきます。

③右(左)折先の2本の縦線の中に車体がはみ出ないようにおさめることができれば課題は完了です。

※車体の前側部分を先に納めようとするのではなく、後輪を先に納めるように誘導しましょう。
・指定の範囲内におさめた後に「完了」の申告をしてください。
・切り返しは3回以内の範囲で行います。1回の切り返しまでは検定での減点はありません。

あい路への進入

2段階

2段階の教習は路上教習を主体として実施します。2段階の教習を修了された後、卒業検定を受検します。
卒業検定の内容に含まれる課題について紹介します。

場内検定(方向変換、または縦列駐車)

卒業検定は場内検定を先に実施します。
場内検定は方向変換(右または左)、縦列駐車のいずれかを行います。

方向変換

方向変換は、向きを変える事が目的となります。加えて、安全な車体の誘導方法及び安全確認の方法と時機について身に着けていただきます。

卒業検定

縦列駐車

縦列駐車は、駐車が目的となります。車体を左右に後退しながら誘導する事で、全体的な後退時の車の動き及び危険個所を理解していただきます。

卒業検定

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