大型免許の取り方
大型免許には、「第一種大型自動車免許」(以下、大型免許)と「第二種大型自動車免許」(以下、大型二種免許)の2種類があります。ここでは、大型免許について解説致します。

更新日:2023年5月17日
大型免許の取得方法
大型免許の取得方法は、免許センターで一発試験(技能試験を直接受験)する方法と、指定自動車学校を利用する方法の2種類があります。又、指定自動車学校を利用される場合は、通学と合宿、通合宿といった方法があります。
直接受験
一発試験で大型免許を取得される場合、適性試験(視力、運動機能など)と技能試験に合格する必要があります。
技能試験については、仮免許を取得するための場内試験、本免許を取得するための路上試験及び場内試験があり、それぞれの技能試験に合格する必要があります。技能試験合格後に取得時講習を受講後、免許センターにて免許証が交付されます。尚、本免許の技能試験を受験するためには、仮免許取得後に規定された時間分の練習を行わなければなりません。
指定自動車学校を利用
指定自動車学校を利用して大型免許取得される場合、1段階の教習修了後に修了検定、2段階の教習修了後に卒業検定に合格する必要があります。卒業検定合格後は、免許センターで適性検査に合格されると免許証が交付されます。
指定自動車学校を利用される場合は、普通免許と同様に仮免許証を取得して卒業検定に合格して、免許センターで本免許交付の流れになります。
合宿の特徴
合宿免許のメリットは、御入校から御卒業までの期間が短くなる上、費用が抑えられることです。反面、合宿期間中は、毎日教習が入るため一定期間の休みなどが必要になります。
通学
通学のメリットは、自宅や会社などから通えるため、リラックスした状態で教習に臨む事ができます。又、自分のペース、仕事のペースで教習が受けられるため、状況を見ながら通学が可能です。
当校の場合は、お客様の御都合に合わせて技能教習の予約を取得致します。
通学合宿
通学合宿とは、自動車学校によって内容が多少異なりますが、自宅や会社から通いながら短期期間で御卒業するプランになります。合宿と比較すると費用が割高になる場合がありますが、通学のメリットを生かしながら、短期間で免許取得が可能になります。
当校の場合は、合宿料金と同金額なります。
※学校によっては、設定がない場合があります。又、遠方エリアにお住まいの方に適用する場合などがありますので、自動車学校にお問合せ下さい。
大型免許の取得条件
大型免許を取得するためには、以下の条件を満たす必要(特例教習を除く)があります。
年齢:21歳以上
経験:普通、準中型、中型、大型特殊のいずれかの免許を取得して3年以上経過(免許停止期間を除く)
視力:片眼0.5以上、両眼0.8以上、深視力の平均誤差が2㎝以内(眼鏡、コンタクト可)
色別:赤、青、黄の色別が行える
聴力:10mの距離で90dbの警音器が聞こえる(補聴器可)
免除:受験資格特例教習を受講された方は、年齢及び経験を引き下げられます
受験資格特例教習
大型免許を取得するためには、年齢及び免許経験年数(普通車以上)の条件を満たす必要があります。しかし、受験資格特例教習を修了された方は、その年齢、免許経験年数を引き下げる事ができます。
免許取得日数(時間)
教習時間及び免許取得日数は、現有免許によって異なります
現有免許 | 教習時間 | 最短 卒業日数 |
中型車MT | 14H | 7日間 |
中型8t 限定MT |
20H | 9日間 |
準中型5t 限定MT |
26H | 12日間 |
準中型 | 23H | 12日間 |
普通車MT | 30H | 13日間 |
※上記教習時間は、基準技能教習時間となります。
※準中型5t限定免許、普通車免許保有の方は、上記教習時間に加えて学科教習が1Hプラスされます。
※最短卒業日数は、無補修で技能検定を1回で合格された場合です。
※AT限定免許保有の方は、お問合せ下さい。
教習時間
中型免許保有の方

技能教習の基準時間は、以下のようになります。
- 第一段階:5時間
- 第二段階:9時間
※補習等となった場合は、基準時間以上になる場合があります。
適性試験とは、視力検査及び運動機能の試験となります。免許証の交付申請は、住民票のある公安委員会で行います。
中型8t限定免許保有の方

技能教習の基準時間は、以下のようになります。
- 第一段階:8時間
- 第二段階:12時間
※補習等となった場合は、基準時間以上になる場合があります。
適性試験とは、視力検査及び運動機能の試験となります。免許証の交付申請は、住民票のある公安委員会で行います。
準中型5t限定免許保有の方

技能教習の基準時間は、以下のようになります。
- 第一段階:11時間
- 第二段階:15時間
※補習等となった場合は、基準時間以上になる場合があります。
学科教習は「危険予測ディスカッション」のみになります。その他の項目については、免除になります。
適性試験とは、視力検査及び運動機能の試験となります。免許証の交付申請は、住民票のある公安委員会で行います。
準中型免許保有の方

技能教習の基準時間は、以下のようになります。
- 第一段階:10時間
- 第二段階:13時間
※補習等となった場合は、基準時間以上になる場合があります。
適性試験とは、視力検査及び運動機能の試験となります。免許証の交付申請は、住民票のある公安委員会で行います。
普通車(MT)免許保有の方

技能教習の基準時間は、以下のようになります。
- 第一段階:12時間
- 第二段階:18時間
※補習等となった場合は、基準時間以上になる場合があります。
適性試験とは、視力検査及び運動機能の試験となります。免許証の交付申請は、住民票のある公安委員会で行います。
教習費用
下記料金は、通学プランでの料金になります。
※通学プランは、福山市、尾道市、三原市、府中市にお住いの方が対象になります。
合宿、通学合宿を御希望の方はコチラになります。
※合宿、通学合宿プランは、上記エリア以外にお住いの方が御利用可能です。
中型免許保有の方

中型8t限定(MT)免許保有の方

準中型5t限定(MT)免許保有の方

準中型免許保有の方

普通車(MT)免許保有の方

合宿免許をお考えの方
補助金・助成金の利用
教育訓練給付金は、個人の方に向けた制度となっており、人材開発支援助成金は、企業向けの制度となっています。
大型免許で運転できる自動車
大型免許を取得されると、以下の自動車が運転できるようになります。
項目 | 条件 |
車両総重量 | 11,000㎏以上 |
最大積載量 | 6,500㎏以上 |
乗車定員 | 30人以上 |
バス、トラック、ダンプ、タンクローリーなど上記の条件に当てはまる場合、大型自動車となります。大型車を一般道路で運転する場合、大型免許(大型第一種免許)が必要となります。但し、旅客運送を業務で行う場合は、大型二種免許(大型第二種免許)が必要となります。
大型免許を取得されると、原付、小型特殊、普通車、準中型車、中型車、大型車が運転できるようになります。
教習車

当校の特徴として、フルスペックの教習車を準備しております。
現行の法律では、大型車の最高全長は12m未満です。多くの自動車学校では、全長11mの教習車を使用されていますが、当校では全長約12mの車両(フルスペック車両)を使用しています。これは、免許取得後に車両を安全に取り扱えるようになっていただき、安全なドライバーとして企業様などで即戦力として働いて頂くためです。
教習の段階から、全長約12mの車両で経験を積むことで、運転技術の向上及び長さに対する注意配分など、安全に対する意識も向上します。
大型免許の教習内容
大型免許の教習内容については、以下の通りになります。
1段階
1段階は、基本操作を身に着ける時間となります。
大型免許の教習では、普通車免許と同様に仮免許が必要になります。
仮免許を取得するためには、第一段階で必要な最低教習時限を履修した後に、修了検定(技能)を受検します。修了検定に合格後、視力検査等の適性検査に合格されると仮免許が交付され、第二段階に進みます。
教習開始当初の内容は、内外周にて車体の感覚及び操作感覚を掴む事が主体となります。その後、右左折を行い徐々に内容を高度化します。
曲線狭路コース(S字コース)
普通免許の教習などでも実施される課題ですが、大型免許の教習ではポールが追加されます。これにより、内輪差を意識した走行位置の取り方、車体と立体障害物との間隔をミラー、目視で把握する能力を養います。


攻略のPoint
①車体の左前部(特にアンダーミラー)に意識を向ける。ドアミラーを使用して後輪と縁石の間隔、アンダーミラーを使用して、左前部(左前輪)と縁石及びポールとの間隔を確認しながら進行しましょう。普通車の幅より約1m広いので感覚に頼らずに、直接見ることが大事です。
②右前車輪は運転座席のほぼ真下付近(左前車輪は助手席の真下付近)にあります。普通車と同じように、自分の体より前にあると感じている場合、ハンドルの回し始めが適切な時機よりも早くなるため、脱輪(後輪)の原因となります。
動画で確認
路端における停車及び発進
この課題では、大型車や中型車に多く見られる「リヤオーバーハング(振り出し現象)」を、理解した運転が行えるようになる事が目的となります。大型車などでは、路端からの発進、右左折など車体を曲げる際に車体後部が外側へはみ出して(振り出して)しまいます。これにより、工作物への接触、信号待ちの歩行者等と接触する場合があります。そういった事故を起こさないためにも、リヤオーバーハングに注意しながら、ハンドルを操作する習慣が必要になります。
当校の教習車両の場合、停止状態から一杯にハンドルを回して発進すると、車体後部が約1mに振り出します。
実施手順
①コースの左端に引かれた白線を車輪が踏まないように、停止目標(ポール)と車体の先端(バンパー)を一致させて停止します。
※停止する際、白線から前後輪上の車体が30㎝未満の間隔になるように接近してください。
②停止目標で停止後に「完了」の意思表示(申告)を行います。
③車体左前側(ミラー)と車体前方の立体障害物(ポール)の接触に注意しながら、ハンドルの回しすぎによるリヤオーバーハングに注意しながら発進してください。
攻略のPoint
発進時は、リヤオーバーハングの意識が高くなりすぎて、左ドアミラーと前方の立体障害物(ポール)が接触する場合があります。発進と同時にハンドルを右に回して、前方の立体障害遺物との距離を確保しながら、後半はハンドルを戻しながら進むと接触のリスクは抑えられます。
あい路への進入
この課題では、大型車で右左折先の車両通行帯(車線)、狭い道路へ適切な誘導を行える技術を身に着ける事が目的となります。

大型車での「あい路への進入」は、右折進入と左折進入の2種類があります。修了検定は左折または右折、どちらか1回の実施となります。
実施手順
①走行線を踏まないように、車輪を近づけます。この時、走行線を車輪が踏むと検定では中止行為となります。
②右(左)折先に引いてある、線の間(指定範囲)へ車体を納めるように進行します。

③線の間(指定範囲)に、車体がはみ出ないように納める事ができれば完了です。(切り返し可)

指定の範囲内に納めた後に「完了」の申告をしてください。
※最初のうちは指定範囲内に1回で納める事は困難です。切り返しなどを行いながら、適切な誘導方法を身に着けるようにします。切り返しは3回以内の範囲で行います。1回の切り返しまでは検定での減点はありません。
2段階
2段階の教習では、主に路上教習を主体となります。第1段階で身につけた、基本操作を用いて応用的な操作及び走行を身に着けていただきます。又、縦列駐車、方向変換といった後退課題は、場内で行います。
全ての教習を履修が修了された方は、卒業検定を受検します。
方向変換
方向変換は、向きを変える事を目的として行います。加えて、安全に後退するための安全確認の方法及び車体の誘導方法を身に着けていただきます。

攻略Point
①進入時は、外輪差分の間隔を空けるようにします。(約2m)
②ハンドルを回す際は、角を狙うのではなく曲がり角の奥へ奥へ後輪が入るように回します。その際、前輪と縁石の間隔にも注意しましょう。
③スペースの中央に車体を付けていれば、スムーズに脱出する事ができます。
④スペースから脱出する際は、外側となる前輪を、外側の縁石に着けるようにアンダーミラーを使って調整して脱出します。
縦列駐車
方向変換とは違い、駐車が目的となります。加えて、全体的な後退時の動き及びそれに応じた操作を身に着けていただきます。

攻略Point
①車体とポールとの間に約1mの間隔を空けます。
②後輪が駐車スペースに差し掛かったタイミングでハンドルを回します。
③車体の左側面と駐車スペースの角を揃えるようにします。
④車体の左前が駐車スペースに差し掛かったタイミング(右後輪がポールの延長線上)でハンドルを操作します。
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