中型自動車とは
更新日:2023年12月21日
中型自動車は、都市部の配送業務、マイクロバスによる送迎業務など、使用用途が拡大している自動車になります。建設業では資材、小型の重機の運搬に使用されており、大型自動車に比べて都市部などでは、利便性が高いことから、様々な業種で注目を集めています。
中型自動車とは
中型自動車は、道交法一部改正によって中型免許が創設されたことを受けて、2007年6月2日に導入された区分になります。
中型自動車とは、以下の条件に全て該当する自動車になります。
項目 | 条件 |
車両総重量 | 7.5t以上11t未満 |
最大積載量 | 4.5t以上6.5t未満 |
乗車定員 | 11人以上29人以下 |
中型自動車を運転するためには、中型免許が必要となります。但し、乗車定員11人以上29人以下の中型自動車で旅客運送を目的として運転する場合は、中型二種免許が必要になります。
車体が中型車のサイズに似ていても、増トントラックなどで大型免許が必要なる場合がありますので、運転する前に車検証で各項目について確認しましょう。
車検証の表記について
表記 | 条件 |
乗車定員 | 車検証に記載されている乗車できる員数 |
最大積載量 | 積める荷物の最大の重さ |
車両重量 | 走行できる状態の重さ |
車両総重量 | 車両重量+乗車定員×55㎏+最大積載量 |
トラックメーカーは、車両総重量が設定された重量以下となるように車両重量、積載量を設計しています。
中型自動車の活躍
中型自動車は、業務などで利用されるケースが多くを占めます。
運送できる量に関しては、大型車の方が中型車に比べてメリットが多いです。しかし、運搬する商品、地域によっては中型車の方が有利な場合もあります。例えば、食品、建設資材の配送業務では、中型自動車を用いることが増えており、塾やスイミングスクールなどの送迎では、マイクロバスの利用が増えています。
送迎車での注意点
両車とも、当校の送迎バスになります。一見すると、同じサイズの車両に見えますが、乗車定員に違いがあるため、運転するための免許が異なります。
左は、乗車定員が10名、右は乗車定員が14名になります。この場合、左は普通免許で運転可能ですが、右は中型免許が必要になります。普通免許しか保有されていない方が、右の送迎バスを運転した場合は、免許外運転となります。外見だけで判断しないように注意しましょう。
※乗車定員11人以上29人以下の中型車を運転する場合は、中型免許(限定なし)が必要になります。
※旅客運送を目的とする場合は、二種免許が必要になります。
中型免許とは
中型免許を取得するためには、下記の条件を満たす必要があります。
- 年齢:20歳以上
- 経験:普通免許、大型特殊免許のいずれかを取得して2年以上経過(免許停止期間を除く)
- 視力:片眼0.5以上、両眼0.8以上(眼鏡、コンタクト可)で深視力の平均誤差が2㎝以内
- 色別:赤、青、黄の色別ができる
- 聴力:10mの距離で90dbの警音器の音が聞こえる(補聴器可)
- 運動能力:運転に支障をきたす恐れのある身体障がい、病気がないこと
- 免除:受験資格特例教習を修了された方は、年齢及び経験を引き下げることができます
受験資格特例教習
中型免許を取得するためには、年齢及び経験年数(普通車以上等)の条件があります。但し、受験資格特例教習を修了されると、その条件を引き下げることができます。
受験資格特例教習の詳細については、下記バナーをクリックして下さい。
教習に関して
教習車
中型免許を取得される際に使用されるる中型車のサイズは、上図の通りです。
一般的に利用される中型車と大きな違いがないため、免許取得直後から運転業務に就かれる場合であっても違和感は少ないと思われます。但し、教習車は平積み型を使用するため、業務でコンテナ型を使用される方は、後方の見え方と車体の高さに注意しましょう。
教習時間
現有免許 | 教習時間 | 最短 卒業日数 |
準中型5t 限定MT |
11H | 7日間~ |
準中型 | 9H | 6日間~ |
普通車MT | 15H | 8日間~ |
※上記教習時間は、基準技能教習時間となります。
※準中型5t限定免許、普通車免許保有の方は、学科教習が1Hプラスされます。
※最短卒業日数は、補修なく技能検定を1回で合格された場合になります。
免許に関する詳しい内容は、下記リンク先でご確認下さい。
入校資格
年齢:20歳以上(特例教習を修了された方を除く)
経験:普通車以上の免許経験が通算して2年以上経過している(特例教習を修了された方を除く)
※普通車以上の免許経験が2年3ヶ月以上経過していない方は、運転記録証明書を提出していただく必要が
あります。
視力:片眼0.5以上、両眼で0.8以上。深視力の平均誤差が2㎝以内(眼鏡、コンタクト可)
色別:赤・青・黄の区別ができる方
聴力:10mの距離で90dbの警音器が聞こえる
交通違反:違反のある方は事前に「安全運転センター」に免許取得が可能であるのかを御確認下さい。
身体障害:軽度の障がいは入校できますが、予備適性検査を必要とします。
入校に必要なもの
・申込書
・免許証(免許証に登録してある8桁の暗証番号が記載してあるICレシート。ICレシートをお持ちでない方は、本籍地入りの住民票が必要です。
・本籍地入りの住民票(ICレシートをお持ちの方は不要)
・印鑑
・写真(3×2.4㎝)4枚※当校で撮影可能
・振込用紙の領収書、若しくは、教習料金
・筆記用具
・入校日当日に乗車される方は、運転に適した服装及び靴(クロックス、サンダル、げた、ハイヒールは教習不可)
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