大型二種免許の取り方
更新日:2024年2月14日
大型二種免許の取得方法
大型二種免許を取得する方法は、免許センターで直接受験(一発試験)する方法と指定自動車学校を利用する方法の2種類です。指定自動車学校を利用される場合、通学、合宿、通学合宿などのプランが各自動車学校で用意されています。
ここでは、指定自動車学校を利用した場合の大型二種免許取得方法について、ご説明しております。
直接受験(一発試験)
免許センター(運転免許試験場)で直接受験する場合、場内試験及び路上試験が実施されます。路上試験で路上を走行するためには、大型一種免許もしくは大型自動車仮免許が必要になりますので、大型免許を保有されていない方は、仮免許の技能試験に合格する必要があります。また、第二種免許を取得されていない方は、学科試験にも合格する必要があります。
指定自動車学校を利用
指定自動車学校を利用して、大型二種免許を取得する場合、合宿、通学合宿、通学といった、幾つかの通い方があります。いずれの方法であっても、概ね以下の流れで進めるようになります。
1.入校を申込む
2.適性検査に合格する
3.第一段階の教習を修了する(学科、技能)
4.修了検定に合格する
5.第二段階の教習を修了する(学科、技能)
6.卒業検定に合格する
7.免許センターにて本免許学科試験と適性試験に合格する
8.免許証交付
大型免許を取得されている方は、修了検定が免除になります。第二種免許を取得されている方は、学科教習及び学科試験が免除になります。
適性検査は、視力、深視力、運動機能などの検査を行います。教習時間については、現有免許によって異なります。
合宿の特徴
大型二種免許を合宿で取得するメリットは、免許を取得するまでの期間が短くなるだけでなく、教習料金が安価に設定されている場合があり、費用が抑えられるケースがあることです。ただし、交通費や食費などが自費となる場合があるので、よく確認するようにしましょう。
教習については、技能教習の間隔が短いため練習効率が高くなります。反面、合宿期間中は、教習が毎日入るため、まとまった休日が必要になります。
通学
大型二種免許を通学で取得するメリットは、自宅や会社から直接通えるため、日常生活の中で教習を受けられることです。自宅から通えることにより、リラックスする時間が設けられるため、フレッシュな状態で教習を進めることができます。しかし、教習の間隔が空くことがあるため、合宿と比べて免許取得期間が長くなる場合があります。
通学合宿
通学合宿とは、自動車学校によって内容に差が生じますが、自宅や会社から通いながら短期間でご卒業できるプランになります。しかし、自動車学校によって対象となる方が設けられている場合があるため、注意が必要です。
免許取得条件
大型二種免許の受験資格(取得条件)は以下のようになります。
項目 | 条件 |
年齢 | 21歳以上※ |
経験 | 普通車以上の経験が通算3年以上※ |
視力 | 両眼0.8以上 片眼0.5以上 眼鏡可 |
深視力 | 三桿検査法により平均誤差2㎝以下 |
色別 | 青・黄・赤の区別ができる |
聴力 | 10mの距離で、90dbの警音器が聞こえる(補聴器により補われた聴力を含む) |
上記の条件を満たしていれば、大型二種免許が取得可能になります。
受験資格特例教習
大型二種免許を取得するためには、年齢と経験年数(普通車以上の免許を取得している期間)の条件を満たしておかなければなりません。しかし、受験資格特例教習を修了すると、年齢及び経験年数を引き下げることができます。
特例教習の詳細は、下記バナーをクリックして下さい。
免許取得日数(時間)
大型二種免許の教習時間と免許取得日数は、以下のようになります。現有免許によって、教習時間、日数が変わりますので、ご注意ください。
現有免許 | 教習時間 | 最短 卒業日数 |
大型 | 18H | 7日間 |
中型車 | 24H | 7日間 |
中型8t 限定MT |
29H | 9日間 |
準中型5t 限定MT |
34H | 13日間 |
準中型 | 30H | 14日間 |
普通車MT | 34H | 13日間 |
※上記教習時間は、基準技能教習時間となります。技能教習に加えて、学科教習を19H受講します。
※最短卒業日数は、無補修で技能検定を1回で合格された場合です。
※二種免許をお持ちの方は、コチラからご確認下さい。
※AT限定免許保有の方は、お問合せ下さい。
教習時間
大型二種免許の教習時間は、現有免許によって変わります。又、取得されている免許の種類(数)によっても時間が異なります。
代表的な保有免許で掲載しています。掲載がない場合は、お問合せ下さい。
※AT限定免許の方は、お問合せ下さい
大型免許保有
大型免許を保有されている場合、修了検定は免除となります。1段階の教習を修了後、2段階の教習を開始します。
技能教習の基準時間は、以下のようになります。
- 第一段階:8時間
- 第二段階:10時間
※補習等となった場合は、基準時間以上になる場合があります。
適性試験とは、視力及び運動機能の試験となります。免許証の交付申請は、住民票のある公安委員会で行います。
中型免許保有
技能教習の基準時間は、以下のようになります。
- 第一段階:10時間
- 第二段階:14時間
※補習等となった場合は、基準時間以上になる場合があります。
適性試験とは、視力及び運動機能の試験となります。免許証の交付申請は、住民票のある公安委員会で行います。
中型8t限定免許保有
技能教習の基準時間は、以下のようになります。
- 第一段階:12時間
- 第二段階:17時間
※補習となった場合は、基準時間以上になる場合があります。
準中型免許保有
技能教習の基準時間は、以下のようになります。
- 第一段階:15時間
- 第二段階:19時間
※補習等となった場合は、基準時間以上になる場合があります。
適性試験とは、視力及び運動機能の試験となります。免許証の交付申請は、住民票のある公安委員会で行います。
準中型5t限定免許保有
普通車免許保有
技能教習の基準時間は、以下のようになります。
- 第一段階:15時間
- 第二段階:19時間
※補習等となった場合は、基準時間以上になる場合があります。
適性試験とは、視力及び運動機能の試験となります。免許証の交付申請は、住民票のある公安委員会で行います。
中型二種及び中型免許保有
中型二種及び中型8t限定免許保有
二種免許を保有されている方は、学科教習が免除となります。
技能教習の基準時間は、以下のようになります。
- 第一段階:5時間
- 第二段階:9時間
※補習等となった場合は、基準時間以上になる場合があります。
適性試験とは、視力及び運動機能の試験となります。免許証の交付申請は、住民票のある公安委員会で行います。
中型二種8t限定及び中型免許保有
二種免許を保有されている方は、学科免除となります。
技能教習の基準時間は、以下のようになります。
- 第一段階:8時間
- 第二段階:12時間
※補習等となった場合は、基準時間以上になる場合があります。
適性試験とは、視力及び運動機能の試験となります。免許証の交付申請は、住民票のある公安委員会で行います。
普通二種免許保有
二種免許を保有されている方は、学科免除となります。
技能教習の基準時間は、以下のようになります。
- 第一段階:15時間
- 第二段階:14時間
※補習等となった場合は、基準時間以上になる場合があります。
適性試験とは、視力及び運動機能の試験となります。免許証の交付申請は、住民票のある公安委員会で行います。
上記の流れに沿って教習を進めて頂きます。
ロイヤルドライビングスクール福山校では、「合宿」と「通学」、「通学合宿」の3プランで仮申込を受付中です。
お客様にご卒業までのスケジューリング(技能予約等)を行っており、多くのお客様からご好評をいただいております。
教習費用
大型二種免許の教習料金については、下記ボタンをクリックして下さい。
合宿免許をご検討中の方
大型二種免許を合宿、通合宿でお考えの方は下記ボタンをクリックして下さい。
補助金・助成金の利用
ロイヤルドライビングスクール福山では、教育訓練給付金、人材開発支援助成金のご利用が可能です。更に、書類作成などのお手伝いをしております。
大型二種免許の教習内容
第一段階
第一段階は、基本操作を身に着けて基本走行が行えるようになることが目的です。
教習開始直後は、車両と操作に慣れるために周回コースを使用して練習を行います。教習が進むにつれて、内容を順次高度化させて、右左折、狭路、鋭角などの練習を行い、全体的なコース走行の練習に入ります。
大型二種免許の教習では、第一段階で方向変換、縦列駐車の課題を練習します。他の免許と比較して、早い段階から課題の練習を行う事が特徴です。
大型二種免許を取得する中で、最重要項目が「旅客輸送を想定した走行」です。具体的には、お客様に不快感を与えない運転です。ペダル操作、ハンドル操作が荒く、揺れが激しい運転は、プロドライバーに相応しくありません。
そのため、様々な場面で「旅客運送」について求められるようになります。具体的な技術などについては、指導員が適宜アドバイスを行います。
プロドライバーとして100%の安全を提供できる技術と信頼を得られるように教習で練習しましょう。
鋭角コース
鋭角コースは、特殊な形状の狭い道路を用いて車両感覚を掴み、適切な切り返しを行い安全な通行が行えるようになることを目的としています。
バスの大きな特徴として、前輪の感覚が挙げられます。普通車は、自身の体より前に前輪があります。大型トラックでも、座席の下あたりに前輪が位置します。しかし、バスは自分の体よりかなり後ろにタイヤがあります。この感覚を掴むことが、バスをスムーズに運転するポイントになります。
動画で解説
左鋭角
右鋭角(切り返し2回)
方向変換
車両が大きくなると難しくなるのが後退です。自動車は、車体が大きくなるにつれて動き方が掴むことが難しく、思った位置に誘導できない場合が出てきます。しかし、車両感覚と車輪感覚を掴むことでスムーズに行えるようになります。
方向変換は、離脱するまでがポイントです。離脱時は、鋭角同様に前輪の感覚が重要となります。感覚を掴めるように、意識して取り組みましょう。
縦列駐車
縦列駐車は、後退しながら車体を左右に動かして、駐車範囲内に駐車します。難易度は高いですが、後退させる技術を向上させるために、効果的な練習になります。練習開始当初は、難しさを感じることが多いですが継続的に練習するため、教習後半ではスムーズに誘導できようになります。
第二段階
第二段階は、一段階で身に着けた基本操作を使って、一般道路路上コース)を走行しながら応用的な練習を行います。
当校の路上コースは、様々な道幅と適度な交通量があるため、バス会社の方から好評を得ています。又、実車以外の教習では、シミュレーターを使用して、危険予測、悪条件下で安全に運転する方法を身に着けます。
指定場所における停車
大型二種免許の実践的な練習として、路上で電柱をバス停に見立てて停車の練習を行います。これに関しては、卒業検定の課題にもなっているため、乗降口の感覚を掴むようにしましょう。
動画で解説
大型二種免許とは?
大型二種免許を取得されると、旅客運送を目的として大型自動車(バス等)を運転することが出来るようになります。旅客運送とは「お客様を乗せて運転することで、運賃を徴収する」ことなどを指します。そのため、質の高い技術、安全マインドが求められるようになります。
因みに、大型二種免許を取得されると、旅客運送を目的としない場合の大型自動車を運転することが出来るようになります。
大型自動車について
大型自動車とは、以下の要件に1つでも該当する自動車になります。
項目 | 条件 |
車両総重量 | 11,000㎏以上 |
最大積載量 | 6,500㎏以上 |
乗車定員 | 30人以上 |
運転可能範囲
大型二種免許を取得された場合、運転が可能となる車種は、「大型自動車」「中型自動車」「普通自動車」「小型特殊自動車」「原付」となります。加えて「二種免許」になるため、旅客運送を目的として上記車両を運転できるようになります。(原付、小型特殊を除く)
例えば、大型二種免許を取得されて、大型トラックを運転することは可能となります。
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