特定技能「自動車運送業」とは?
外国人の方や企業の受け入れ要件、免許取得まで解説!

特定技能「自動車運送業」とは? 外国人の受け入れ要件や免許取得まで解説!

日本の物流や人々の移動を支える自動車運送業(トラック・バス・タクシードライバー)は、私たちの生活に欠かせない重要な仕事です。しかし現在、多くの運送会社で深刻なドライバー不足が課題となっています。

その深刻化する人手不足に対応するため、創設されたのが特定技能制度です。しかし、外国人の方が日本でドライバーとして活躍するためには、運転免許の取得が不可欠です。

このページでは、特定技能「自動車運送業」制度の概要と、ロイヤルドライビングスクール福山の外国人向けサポートについて詳しくご紹介します。

特定技能「自動車運送業」とは?制度の基本を分かりやすく解説

まずは、特定技能「自動車運送業」制度の基本的な内容について確認しましょう。

制度ができた背景は?なぜ今、自動車運送業で特定技能なのか?

日本の自動車運送業は、EC市場の拡大などによる需要増加の一方で、少子高齢化などを背景とした労働力不足、特にドライバー不足が深刻化しています。

令和6年末時点、自動車運転従事者の求人倍率は2.82倍、全業種平均の1.22倍よりも人手不足が深刻です。(厚生労働省「職業安定業務統計」より)

特定技能制度は、そんな深刻化する⼈⼿不⾜に対応するため、⼀定の専⾨性‧技能を有し、即戦⼒となる外国⼈材を受け⼊れることを⽬的とした在留資格制度です。2019年4⽉に創設され、⾃動⾞運送業分野は2024年3⽉に追加されました。

特定技能「自動車運送業」の概要

特定技能は、特定の産業分野における人手不足に対応するため、一定の専門性・技能を持つ外国人を受け入れる制度です。「特定技能1号」と、より熟練した技能が求められる「特定技能2号」があります。自動車運送業分野は、現在「特定技能1号」のみが対象です。

対象となる業種と業務

トラック運送業
  • 貨物自動車を運転する業務(走る前と後の車両点検、安全な貨物の輸送、乗務記録の作成など)
  • 荷物の積みおろしの仕事(荷崩れを起こさない貨物の積付けなど)
バス運送業
  • 運行業務(走る前と後の車両点検、安全な旅客の輸送、乗務記録の作成など)
  • 接遇業務(乗客対応など)
タクシー運送業
  • 運行業務(走る前と後の車両点検、安全な旅客の輸送、乗務記録の作成など)
  • 接遇業務(乗客対応など)

(注意)制度の詳細は変更される可能性があります。最新情報は必ず以下の公式サイトでご確認ください。

出入国在留管理庁:特定技能制度
国土交通省:自動車運送業における特定技能

対象となる外国人材の要件

外国人の方が特定技能「自動車運送業」の在留資格(日本に住むためのビザの申請)を得るためには、以下の要件を満たす必要があります。

区分技能水準日本語能力
トラック運送業・自動車運送業分野特定技能1号評価試験(トラック)合格
・大型免許など第一種免許の取得
日本語能力試験N4または国際交流基金日本語基礎テスト合格
バス運送業・自動車運送業分野特定技能1号評価試験(バス)合格
・大型二種免許の取得
・新任運転者研修を修了
日本語能力試験N3
タクシー運送業・自動車運送業分野特定技能1号評価試験(タクシー)合格
・普通二種免許の取得
・新任運転者研修を修了
日本語能力試験N3

受け入れ企業の要件

自動車運送業分野で外国人材を受け入れる企業側(運送会社など)にも、必要な要件を満たすことが求められます。

  • 道路運送法に規定する自動車運送事業(第二種貨物利用運送事業を含む。)を経営していること
  • 自動車運送業分野特定技能協議会の構成員であること
  • 「運転者職場環境良好度認証制度(働きやすい職場認証制度)」に基づく認証を受けていること、
    または全日本トラック協会による「Gマーク制度」の認定を受けた安全性優良事業所を有していること
  • 「新任運転者研修」の実施(タクシー・バスの場合)

運転者職場環境良好度認証制度(働きやすい職場認証制度)の認証を取得するには

外国人を受入れる企業は、一般財団法人日本海事協会が実施する「働きやすい職場認証制度」の認証を受ける必要があります。簡単にいうと、「この会社はドライバーにとって働きやすい職場ですよ」ということを国が認証する制度です。これによって、就職希望者の促進や業界全体のイメージをあげ、安定的な人材確保へつなげるためです。

認証のための審査要件
  1. 法令遵守等
  2. 労働時間休日
  3. 心身の健康
  4. 安心・安定
  5. 多様な人材の確保・育成

以上の5分野の要件を満たし、加えて「自主的・先進的な取り組み」が参考材料としてチェックされます。

申請方法と条件

一般財団法人日本海事協会のページ(新規取得の方へ)からいつでも申請ができます。ただし、運送事業の許可取得後3年以上経過していることが条件です。

安全性優良事業所(Gマーク)の保有するには

トラック事業者については働きやすい職場認証制度の代わりに、安全性優良事業所(Gマーク)の保有でも要件を満たすことが可能です。

「安全性優良事業所(Gマーク)」とは、トラック運送会社の中で特に安全に取り組んでいる事業所に与えられる認証マークです。

評価項目
  1. 安全性に対する法令の遵守状況
  2. 事故や違反の状況
  3. 安全性に対する取組の積極性

以上の項目についてクリアすれば、認定を受けられます。

申請方法と条件

申請するには全日本トラック協会のページ(Gマーク認定を目指す皆様へ)から申請することができます。ただし、事業開始後(運輸開始後)3年を経過していること、配置する事業用自動車の数が5両以上であることが条件です。
また、Gマークの申請は年に1度(7月)しかできません。このタイミングを逃さないように、会社のカレンダーへの書き込みやGoogleカレンダーなどの通知機能を使うことをオススメします。

自動車運送業分野特定技能協議会へ入会するには

自動車運送業分野特定技能協議会へ入会するには国土交通省のページ(自動車運送業分野における特定技能外国人の受入れについて)から、[第1号様式]自動車運送業分野特定技能協議会加入届出書(特定技能所属機関)という加入届出フォームから入会の申請ができます。

(注意)協議会への加入は、特定技能外国人の在留資格申請前に完了させる必要があります。証明書の発行には通常1〜4週間かかるため、余裕を持って手続きを行うことが重要です。

外国人の方が日本で運転免許を取得するプロセス

特定技能「自動車運送業」で働くためには、業務に必要な日本の運転免許証が必須です。ここでは、日本での免許取得について解説します。

日本の運転免許の種類(普通・中型・大型など)

運転する車両によって必要な免許が異なります。

トラック車両総重量に応じて、普通免許、準中型免許、中型免許、大型免許など(第一種)
バス車両の大きさや種類に応じて、中型第二種免許、大型第二種免許など
タクシー普通自動車第二種免許

まずは、ご自身が目指す職種に必要な免許を確認しましょう。ロイヤルドライビングスクール福山では、普通免許、普通二種免許、準中型免許、中型免許、大型免許、大型二種免許などの教習を行っています。

免許取得までの一般的な流れ(普通車免許の場合)

日本の自動車学校での免許取得は、大きく以下のステップで進みます。

  1. 入校手続き・適性検査:視力、聴力、運動能力などをチェックします。
  2. 第一段階(学科教習・技能教習):基本的な交通ルールや運転操作を学びます。(場内コースでの運転)
  3. 修了検定・仮免許学科試験:第一段階の習熟度を確認する技能検定と、仮免許取得のための学科試験です。
  4. 仮運転免許証の取得
  5. 第二段階(学科教習・技能教習):応用的な知識や、実際の道路での運転(路上教習)を学びます。
  6. 卒業検定:路上での運転技能を確認する最終テストです。
  7. 免許センターでの本免学科試験:卒業後、住民票のある都道府県の運転免許センターで最終的な学科試験を受けます。
  8. 運転免許証の交付

ロイヤルドライビングスクール福山では、この各ステップで外国人の方が安心して教習を進められるよう、様々なサポートをご用意しています。他の車種の教習の流れについては、お問い合わせください。

【重要】母国の運転免許からの切り替え(外免切替)について

外国の免許をお持ちの方は、日本の免許に切り替える「外免切替」という手続きが可能です。特定の国・地域の運転免許証をお持ちの方は、資格確認(知識確認(学科)や技能確認)が免除される場合があります。

外免切替について知る

ロイヤルドライビングスクール福山の強み

外国人向け運転免許取得のサポート体制

ロイヤルドライビングスクール福山は、外国人の方も安心して免許取得ができるよう外国人向けのサポートに力を入れています。

私たちが選ばれる理由

ロイヤルドライビングスクール福山には多くの外国人教習の実績とノウハウがあります。

豊富な受け入れ実績
2024年度の外国人卒業実績199人、13カ国

2024年度では199人、13カ国(アメリカ、中国、ベトナム、インドネシア、フィリピン、カンボジア、ネパール、ミャンマー、ブラジル、ペルー、シリア、ウズベキスタン、ウクライナ)の外国人の方の免許取得をサポートしています。(イギリス、韓国、インド、ボリビアなどの国籍の方も卒業実績あり)

経験豊富な指導員

外国人指導の経験が多い指導員が多数在籍。異文化への理解があり、一人ひとりのペースに合わせて丁寧に指導します。

多言語サポートで安心!

言語の不安を少しでも解消できるよう、以下のサポートをご用意しています。

  • 対応言語:英語、中国語、ベトナム語、ポルトガル語(※対象免許についてはコチラ
    • 学科教本:英語、中国語、ベトナム語、ポルトガル語の教材をご用意しています。
    • 教習中のサポート:指導員は翻訳アプリを活用して、コミュニケーションをとりながら教習を進めます。

※すべての言語に完全に対応できるわけではありませんが、可能なかぎりのサポートを提供します。随時、対応可能な言語を広げていく予定です。くわしくは事前にお問い合わせください。

分かりやすい技能教習

日本の交通ルールや安全確認の方法を、実践を通して丁寧に指導します。なぜその操作が必要なのか、理由からしっかり説明することで、理解を深めます。路上教習では、日本の道路事情に合わせた実践的な運転スキルを身につけられます。

外国人専門の運転免許ローンにも対応

今すぐに免許費用がなくても安心、外国人専門の運転免許ローン。詳しくは下の画像をクリックしてください。

外国人専門の運転免許ローン

卒業生の声

ロイヤルドライビングスクール福山では、たくさんの外国人の方が卒業しています。

よくあるご質問(FAQ)

Q. 教習料金はいくらですか?

A. 取得する免許の種類やコース、オプションによって異なります。お問い合わせください。分割払いやローンもご相談可能です。

Q. 教習期間はどのくらいかかりますか?

A. 通学ペースや個人差がありますが、普通免許の場合、スムーズに進めば最短で1ヶ月程度が目安です。短期コースもご用意しています。

Q. 日本語が全く話せなくても入校できますか?

A. 日常会話レベルの日本語力があると教習がスムーズに進みますが、当校では【英語、中国語、ベトナム語、ポルトガル語】の教材やサポートをご用意しています。まずは一度、ご自身の状況をお聞かせください。最適なプランをご提案します。

Q. 入校に必要なものは何ですか?

A. 入校日前に本籍地記載の住民票、当校の申込用紙をご提出ください。
当日には、在留カード、眼鏡またはコンタクトレンズ(視力の悪い方)、印鑑、日本の運転免許証(お持ちの場合)が必要です。

まずはお気軽にお問い合わせください

特定技能「自動車運送業」での活躍を目指す方、外国人を受け入れたい法人の方、日本で運転免許を取りたい外国人の方、ロイヤルドライビングスクール福山がサポートします!

ご不明な点や心配なこと、どんな小さなことでもかまいません。まずはお気軽にご相談ください。

ロイヤルドライビングスクール福山の仮申込・資料請求・お問い合わせ

アクセス

住所:〒729-0104 広島県福山市松永町4丁目15-31

  • 交通アクセス
    • JR松永駅から徒歩で約4分
    • 山陽道「福山西IC」から車で約5分
    • 駐車場もあり、合宿の方でも期間中お車を駐車しておくことができます。
Pagetop