19歳で大型免許が取れるの?
令和5年12月19日
「19歳で大型免許が取れるって聞いたんですけど」という、お問合せが当校でも増えています。これは、2022年5月13日の道路交通法施行によって、大型免許等に関する受験資格の特例が設けられたことが影響しています。
今回の施行によって、19歳の方や免許経験が不足している方で大型免許等を取得したい場合、「受験資格特例教習」(以下、特例教習)を修了することで、大型免許などの免許取得が可能となりました。但し、必ずしも全員の方が対象となる訳ではありませんので、特例教習の仕組などについて、知っておきましょう。
ここでは、大型免許等に関する免許の特例について御紹介します。
大型免許の受験資格
そもそも、大型免許を取得するためには、以下の条件を満たしておく必要があります。
年齢:21歳以上
経験:普通、準中型、中型、大型特殊のいずれかの免許を取得して3年以上経過(免許停止期間を除く)
視力:片眼0.5以上、両眼0.8以上、深視力の平均誤差が2㎝以内(眼鏡、コンタクト可)
色別:赤、青、黄の色別が行える
聴力:10mの距離で90dbの警音器が聞こえる(補聴器可)
今回の法改正によって、特例教習を修了した方は、年齢、経験を引き下げられるようになりました。
特例教習
特例教習とは、その名前の通りで「受験資格を引き下げる(特例)教習」になります。この際の受験資格とは、年齢と経験になり、引き下げられる範囲は、大型免許の場合で以下のようになります。
- ・年齢:19歳以上
- ・経験:普通免許等を取得して1年以上経過
つまり、19歳の方で普通車免許を取得して1年以上経過している方は、特例教習を修了すると、大型免許の受験資格を引き下げることができるようになります。
ここで注意しなければならないことは、特例教習を修了すると大型免許を取得できるという訳ではないことです。特例教習は、あくまでも大型免許の受験資格を引き下げることが目的の教習になります。
従って、特例教習を修了後に大型免許の教習を修了して卒業検定に合格すると免許が取得できるようになります。
※今回は、大型免許を対象としています。特例教習には、中型免許、普通二種、大型二種免許等も対象となります。
年齢と経験課程
特例教習には、年齢課程と経験課程、両課程が存在します。
年齢課程は、年齢条件を引き下げたい方が対象になります。大型免許であれば、19歳と20歳の方が対象になります。
経験課程は、経験年数条件を引き下げたい方が対象になります。大型免許であれば、普通車免許等を取得して1年以上3年未満の方が対象となります。
両課程は、年齢条件と経験年数条件の両方を引き下げたい方が対象になります。大型免許であれば、19歳の方で経験年数が1年以上2年未満の方が対象になります。
教習時間と日数
年齢課程
技能教習:4H
学科教習:3H
最短日数:2日
経験課程
技能教習:27H
学科教習:2H
最短日数:10日
両課程
技能教習:31H
学科教習:5H
最短日数:11日
いずれの課程も、1時限50分の教習になります。又、使用する教習車は、普通車になります。
特例教習のメリット
教習
特例教習は、普通車で実施します。この際に、基本的な法規走行、安全確認、個癖の修正を行うことができます。こういった、基本的な部分を身に着けてから、次の大型教習などに臨むことで、教習がスムーズに進むようになっています。
就職
特例教習の最大のメリットは、若くして、大型自動車や大型二種免許などが取得できることです。トラック、バスの運転手は人手不足の状態が続いているだけでなく、2024年問題も抱えています。こういった状況の中で、若い世代の方が免許を取得して、活躍することは社会貢献度が非常に高いと言えます。
特例教習が開始されてから、19歳の方がバスの運転手として活躍されている記事を、全国的に見かけるようになりました。社会的認知度が上昇しており、今後も期待されている制度になります。
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