普通自動二輪

普通自動二輪とは?
「普通自動二輪」とは、バイクの総排気量が50㏄を超え400㏄以下のバイク(二輪車)を指します(以下、普通二輪)。現在、販売されている普通二輪は、90㏄、125㏄、150㏄、250㏄、400㏄と、幅広くラインナップされています。車種も、ネイキッド、レーサー、オフロード、スクーターなど豊富です。
普通二輪を運転するためには、普通二輪免許が必要となります。普通二輪免許は、”AT限定” ”小型限定” が創設されるなど、普通二輪免許の中でも細分化されています。そのため、「どの免許を取得したら何が運転できるのか?」「乗りたいバイクはあっても、どの免許を取得すればよいのか解らない」など、免許取得前に困惑される方がいらっしゃいます。
又、重量や足つきなどに不安を感じている方も、多くいらっしゃいます。ここでは、そういった普通二輪と普通二輪免許を取得する際の気になる部分を、徹底解説致します。
普通二輪免許で運転できるバイク
免許の種類 | 排気量 | ||
~125cc | ~400cc | ~400cc超 | |
普通二輪 | 〇 | × | |
AT限定 普通二輪 |
普通二輪免許を取得されると、総排気量が50㏄を超え400㏄以下の普通二輪を運転する事ができます。
「AT限定普通二輪」免許を取得されると、”AT”の普通二輪を運転する事ができます。
小型限定
普通二輪免許の中に、普通二輪小型限定(以下、小型二輪)があります。 普通二輪小型限定免許を取得されると、125㏄以下の小型二輪を運転する事ができ、普通二輪小型AT限定を取得されると、125㏄以下のAT小型二輪を運転する事ができます。
小型二輪の詳細はコチラ
普通二輪のメリット
金銭面では、普通車と比較した場合、維持費、税金などが安くなります。又、燃費が良く、高速道路の通行料も安いなど、お財布に優しくなっています。
性能面では、バイク本体の性能が向上しており、車重が軽く、パワーのある車両が増えています。一昔前は、高速道路での走行において、脆弱な所もありましたが、現在の車両であれば余裕のある安定した走行が可能となっています。
法令面では、普通二輪は高速自動車国道、自動車専用道路(以下、高速道路)を通行可能です。(小型二輪では高速道路の通行は不可となります。)高速道路を通行できるので、ロングツーリングに出かけやすいだけでなく、条件を満たせば高速道路でも二人乗りが可能となったため、活躍する場面が増えています。更には、安定感も向上しており、長距離運転では、小型二輪に比べて疲労感は少ないです。
3密回避で通勤、通学で普通二輪を希望される方が増加しており、増々人気がでています。
基本姿勢と足つき
バイク免許取得を考える中で、「足つき」を気にされる方は、多くいらっしゃいます。
「足つき」の目安として、「シート高」という目安があります。シート高とは、地面からシートの一番低い位置までの直線距離を測定したものになります。シート高が高ければ高いほど、足が地面から遠くなります。
シート高と身長の目安
身長 | シート高 |
150㎝未満 | 730㎜以下 |
155㎝ | 780㎜以下 |
160㎝ | 820㎜以下 |
165㎝以上 | 860㎜以下 |
上記表は目安となりますが、目安に当てはまるから乗りやすいとは言い切れません。体との”フィット感”など、感覚的な部分が乗りやすさに繋がるので、実際に跨ってみて免許取得、購入などを判断されるのが良いと思います。
当校では、御入校前に教習車に跨ってから検討して頂く事も可能です。
足つきを画像でチェック


上:MTの普通自動二輪(CB400)
下:AT限定普通自動二輪(シルバーウイング400)
指導員の身長160cm
身長160㎝であれば、シート高が約750㎜前後であれば「足つき」にも余裕がありますので、表を目安にバイクの購入を検討するのも1つの方法です。
又、ATとMTを比較した場合ですが両車とも足つきの程度は、同じように見えます。しかしよく見ると、ATの方は車体がやや傾いているのが、お解り頂けるでしょうか?これは、スクータータイプは足を置くボードの幅が広くなっており、必然的に足を着く場所がバイクから離れてしまうためです。 車体が傾いているということは、車重が着地している足に掛かる事になるため、緊急停止時などは不安定になりやすくなります。
二輪車を運転する基本的な考えとして、”人車一体”という言葉があります。まさしく、二輪車と運転者が一体となって運転する事を指します。人車一体となるためには、体の固定を下半身で行うこと(ニーグリップ)が重要です。MTであれば、膝・くるぶし付近で車体を挟み込んで体を固定して、一体感を生み出します。ATであれば、腰あて(バックレスト)に腰をあてて、足で踏ん張るような形で固定します。ATとMTでどちらが固定しやすいかといえば、MTの方が固定しやすくなります。
重量
MT

車両重量 | 198㎏ |
---|---|
全長 | 2050mm |
全幅 | 750mm |
全高 | 1085mm |
AT

車両重量 | 250㎏ |
---|---|
全長 | 2285mm |
全幅 | 770mm |
全高 | 1430mm |
普通二輪の購入、普通二輪免許取得を考えたとき、「バイクって重い?」という疑問を持たれると思います。バイク自体の重さは、軽くなっています。とはいえ、200㎏近くあるため、軽い訳ではありません。ただ、バイクの重さを感じる瞬間というのは、限られた瞬間しかありません。
重さを感じる瞬間とは、「引き起こし(バイクを起こす)」、「取り回し(押して歩く)」に限られる事が多いです。しかし、引き起こし、取り回しも” コツ” を掴んでしまえば、それ程難しい事ではありません。
普通二輪車は決して軽くはないですが、二輪車は走行速度が上がるにつれて車体が安定するため、重さを感じる事は少なくなります。以前は、車体が今よりも重かったので渋滞など低速走行時は、バランスが取りにくい事もありました。しかし、今では低速走行時でも安定した走行が可能となっています。又、パワーがあるのでエンストも少なり、弱い力でも安定した走行が可能となっています。
ATとMTの違い

※表については、MTとATを比較した場合になります。車両によっては、変わる場合もございます。
※高速安定性、低速安定性は個人差によって変わる事もあります。ただ、概ね表の通りになる傾向が強いです。
操作で想像しやすいのが、「MTはクラッチがあるため発進が難しそう」「ギアを変えないといけない」といった、MT特有の操作ではないでしょうか?確かにMTの方がクラッチ操作が必要な分、ATに比べて複雑です。但し、操作に慣れると気にならなくなるため、卒業間近の方は気にしていない方が殆どです。
二輪車は、低速走行(渋滞等)が難しいと言われています。それは、速度が若干でも速い方がバランスを取りやすくなるからです。(自転車で想像して頂けると解りやすいと思います)低速走行を行う場合、MTではクラッチ、ATではアクセルを使用します。その際、クラッチを使用した方が微妙な速度の調節は、行いやすくなります。何故なら、クラッチは指で操作を行いますが、アクセルは手で握り手首で操作するためです。指の方が手首よりも、繊細に動かす事が可能なためです。普通車と同様に、「ATの方が簡単」と思われやすいですが、そうではない部分もあるため、免許を取得される場合は、十分に吟味してから御申込する事をオススメします。
運転のポイント
体の固定とは、二輪車を運転する時の基本姿勢として、手や腕など上半身の力が抜けている方が乗りやすく(安定しやすい)疲れにくいとされています。上半身の力を抜くためには、下半身で体を固定する必要があります。方法ですがMTは、ニーグリップと言って膝でタンクを締めて体を固定します。ATは、膝の位置にタンクが無いため腰をバックレストに押し当てて体を固定します。
普通二輪免許の取得に関しては、MTの方が有利であるといえます。
※個人差があります
免許取得の理由とは?
在校生の方に、普通二輪免許を取得する理由を伺ってみると・・・

ツーリングは楽しい


普通二輪免許は、普通車の免許と違って、”必要に迫れて取得する” わけではなく。「乗ってみたい!」「友人や仲間がバイクに乗る姿を見て決心した」といった ”夢” や ”希望”が、動機になる方が多くを占めています。実際に、在校生割合も女性の方、40代後半~50代後半の方が増加中です。人生の新しい楽しみとして、普通二輪免許が注目されています。
最近では、燃料代の高騰や三密を避けて、二輪車での通勤を希望して免許を取得される方が多くなっています。通勤で利用する場合は、交通事故に注意が必要です。普通二輪で通勤される場合、時間に追われて「無理な追い越し」「すり抜け」など、危険な行為を目にする事があります。時間に追われず、ゆとりある運転を心がける事も大切です。
「普通二輪免許と小型二輪免許のどちらを取得しようか?」悩まれる方がいらっしゃいます。どちらにもメリットとデメリットがありますので、よく検討されてからの取得をオススメします。
ロイヤル広島
ロイヤルドライビングスクール広島は、昭和60年(1985年)広島県初の二輪免許専門校としてスタートしました。二輪教習に限れば県内でも長い歴史を持つ自動車学校となります。この長い歴史の中で培ってきたノウハウは、現在の指導員にも脈々と受け継がれています。それもあり、これまでにご卒業頂いた多数のお客様から、ご好評頂いております。しかし、全てのお客様にご満足して頂いているわけではございません。私共は、顧客満足度№1となれるように、教習方法、話術等を指導員間で日々、研究しております。
安全に運転して頂くために
普通二輪は、危険な乗り物です。それは、昔に比べて車両が高性能となった現在でも変わりありません。では、その危険な二輪車をどのようにすれば、安全に運転できるのか、安全に運転するためには、何が必要であるのか、私共は、真剣に考えて参りました。その結論が ”心” です。「安全に運転しよう」 「注意して運転しよう」 そういった運転者の気持ちが安全に運転して頂く重要なポイントであると考えております。「この道具は危険だから注意して扱って」 「この作業は危ないから注意して行うように」と、言われると殆どの方は注意するのではないでしょうか?しかし、「どのように注意すればいいのか?」 「何に注意すればいいのか?」 これらの ”ポイント” 具体的でなければ意味がありません。当校では、”心” と ”ポイント” の両面を教習では重点を置いて教習をさせて頂いております。


